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よくあるご質問

放射温度計による温度測定時における外乱光の影響とその対策について教えてください。【放射温度計について】

【外乱光】

ワークの周囲に高温になっている物体がある場合、その高温物体から放射される赤外線がワークの
表面で反射して、ワークからの放射に加算されて放射温度計に入射されるため、温度指示値が高めにな
ってしまいます。

このように本来の測定に関係のない赤外線を外乱光と呼びます。
外乱光の影響は外乱になる物体の温度が高いほど大きくなります。また、ワークの放射率が低いほど
大きくなります。

検出素子により測定温度が次の温度より低い場合に、外乱光の影響が大きくなります。

ワークの温度が室温であるにもかかわらず、放射温度計の指示値が高い温度を示す場合、センサヘッ
ドのレンズ部を手または紙等で塞いでみて下さい。塞ぐことによって、温度指示値が低下すれば外乱
光の影響があることになります。

外乱光の影響を低減するには、次の方法があります。
1)外乱の原因が白熱電球等の照明光にある場合、温度の低い蛍光灯または水銀灯に変更します。
2)太陽光が差し込む場合は、太陽光を遮光します。
3)高温物体とワークの間に遮蔽板を設置します。
4)ワークの放射率が低い場合、ワークに黒体塗料を塗布して反射率を低くします。

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