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【JSメールマガジン 202105】

◆◇◆放射率の測定方法について◆◇◆
【JSメールマガジン 202105】

放射温度計を使用して温度を測定する際、必ず『放射率』を設定する必要があります。
放射率は温度・材質・表面状態によって変わるため非常に難しい設定です。

 

またインターネット検索等で『素材 放射率』と調べた文献資料の放射率は
あくまでも代表値であり、同じ放射率とは限りません。
そこで通常は下記の方法によって求めます。

 

1.接触型放射温度計による方法
ワークに熱電対などの接触型温度計にて測定して、
実測値になるように放射率を設定します。

しかし、「そもそも接触できないからジャパンセンサーの非接触の放射温度計で、
測ろうとしているのに、それはないだろう…」と、思われますが・・・
おっしゃる通りです。
そこで!方法をもう一つ・・・

 

2.黒体塗料による方法
1)あらかじめ放射率の分かっている黒体化処理用の塗料(放射率0.94)をワークに塗布
2)実際の温度まで加熱
3)放射温度計の放射率設定を0.94に設定して測定→ワーク温度に相当した温度表示
4)黒体塗料塗布した面の一番近い塗布してない面に照準を合わせ測定

上記の3)の温度と同じ温度になるよう放射率を設定すれば、
その温度におけるワークの放射率となります。

 

 

■黒体塗料(JSC-3号)
スプレー缶に詰められており、
簡単に塗布することが可能です。
焼付けが必要なタイプの塗料のため、
塗布後に高温で焼付け作業を
行ってください。

耐熱温度が1,500℃と高く、
耐食性にも優れているため、
熱エネルギー関連分野において、
熱交換・熱放熱・省エネ化といった用途に
活用されています。

 

 

 

 

 

 

 

また、上記のような放射率の説明から温度とは何かまでを
網羅した技術資料もダウンロード可能です。

 

 

 

放射率の求め方・温度測定や技術資料の内容で
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

 

 

 

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
今後ともジャパンセンサーをよろしくお願い申し上げます。

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