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よくあるご質問

放射温度計はリニアライザで温度変換をしていると聞いたのですが?【放射温度計について】

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【リニアライザ】

温度と放射エネルギー(放射輝度)との関係は直線ではないため、リニアライザによって直線化し
温度信号に換算しています。リニアライザでは一般的に温度と放射エネルギーとの関係をテーブルとし
て持ち、測定された赤外線を換算しています。

リニアライザには次の方式があります。

1) 折線近似
下図のように特定の温度T1~T5 に対応する放射エネルギー比例電圧V1~V5をテーブルとして保有します。
測定された放射エネルギー比例電圧がVx の場合つぎの式により、測定温度Tx を求めます。
Tx=T3+(T4-T3)×(Vx-V3)/(V4-V3)

測定温度が保有するデータ部分(ブレークポイント)の場合は変換誤差(リニアライズ誤差)が0
となりますが、中間の場合は誤差が最大となります。

保有データ数を多くすれば変換誤差が少なくなります。保有データ数は通常1レンジ20 ケ程度です。
保有データはプランクの放射則に代入する測定波長を変化させ、実測データとの誤差が最小となる
波長で放射エネルギーを計算して求めます。保有データ数も少なく計算時間(変換時間)も短い方式です。

2) 近似多項式
プランクの放射則を逆算して放射エネルギーから温度を求める計算式を得るのは困難なため、
温度と放射エネルギー比例電圧の特性を近似多項式で近似させ、温度に換算します。精度は近
似多項式をどの程度精度良く作れるかによります。保有データ数は少ないが変換時間が長い方式です。

3) 全データテーブル式
AD 変換された全ビットデータに温度データを割り当てます。保有データ数が多いが変換時間が
短い方式です。