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第3回 放射温度計活用事例 「接合技術シリーズ~抵抗発熱によるろう付編~」

第3回目のジャパンセンサークローズアップは、
放射温度計の活用事例「接合技術シリーズ ~抵抗発熱によるろう付編~ 」です。
放射温度計の採用を検討している、採用できるのか迷っている場合は、是非参考にしてください。

ろう付とは、母材の融点より低い融点をもつ金属を用いて母材をできるだけ溶融しないで接合する方法です。
ろう付とはんだ付は、溶加材の溶融温度によって区分されています。450℃以上をろう付、450℃未満をはんだ付としています。

さて、ろう付の加熱方法は、全体加熱となるトーチろう付や炉内ろう付と、局部加熱を目的とする抵抗ろう付や高周波誘導加熱ろう付等に分類できます。

今回ご紹介する事例は、接合部に電流を流して材料自体に発生するジュール熱を利用する抵抗ろう付です。

置きろう付の場合は、加圧→通電加熱開始→ろう付→通電加熱終了→加圧解除の手順で行われます。
シーケンス動作での管理により、作業者による品質のバラつきを抑えることができ、ろう付コストを削減することができました。

しかし、適切な温度測定の方法がなく、ろう付条件を得ることが困難でした。ろう付条件は、電流および加熱時間、圧力、通電経路面積等ですが、これまでは、破壊検査を併用するトライアンドエラーでの条件出しでした。

抵抗ろう付

抵抗ろう付の場合、母材への熱影響を抑える短時間の局所加熱が必要です。この時に温度を測定するには、高速応答の非接触温度センサ(放射温度計)が必要ですが、これまで実作業での利用はありませんでした。

放射温度計を使用しても、フラックス等の影響、温度測定箇所の特定等、想定される課題が多く、高価なセンサーでの品質管理を考えることは、なかったようです。

しかし最近では、ジャパンセンサーの放射温度計の応答時間の速さ、微小点の測定、低価格性が着目され、抵抗ろう付で採用され始めています。

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温度が測定できることでろう付条件を容易に得られます。また、インプロセスでのろう付品質管理を行うことを目的にできます。したがって、温度フィードバック制御と膨張、溶解、収縮の変位プロセス監視で、破壊検査を伴わないろう付を得ることが可能と考えます。

なお、抵抗ろう付だけでなく、高周波誘導加熱での非接触温度センサーの採用も増えています。ジャパンセンサーの放射温度計は高周波の影響を受けにくいので、容易に母材温度が得られる点が評価されました。また、アークやレーザ加熱でのろう付でも、高速応答性が評価され弊社センサーが研究用として採用されています。

他にも放射温度計を活用できるシーンは多々あります。導入可能か?どんなメリットがあるのか?など、お気軽にジャパンセンサーへご相談ください。

TEL:03-6716-8877 FAX:03-6716-8879

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